先日、チームの集まりでロンドンに行ったので、Japan House Londonの展示会にもお邪魔してきました。
2023年11月16日から2024年4月21日まで『Ainu Stories: Contemporary Lives by the Saru River』展というアイヌ文化を伝える展示会が開催されていて、私が訪れた日は、アイヌのダンスパフォーマンスがありました。
そもそも、Japan House London(以下JHL)って何?という方もいらっしゃると思うので、超簡単に説明すると、日本の魅力や文化を世界に伝える拠点で、世界3都市(サンパウロ、ロサンゼルス、ロンドン)にハウスが設置されています。(外務省がやっている取り組み)もっと知りたい方はこちら。
しばらく、エントランスの前でどんな人が入っていくのか観察していたら「なんだろうこの施設?」という感じで入っていく通りすがりの人もチラホラ。(立地って大切!)
JHLはロンドンの一等地、ケンジントンの大通りに面していて、行き交う観光客も非常に多い。この通りに堂々と佇む姿は、日本人として誇らしい気持ちになります(ちなみに斜め前にはユニクロ👕)
JHLに行くと毎回思うのは、1階のショッピングコーナーのセレクションとディスプレイが都内のそれ。オーガナイズドされ、無駄がなく、清潔。
JHLに入ると、新宿伊勢丹か、東急プラザ銀座の雑貨コーナーにでもワープした?と思うような雰囲気。
セレクションも、伝統的な商品(例えば、おはじき とか、コマとか)などではなく、都会感と令和感のある洗練された品々が並んでます。
ロンドンに到着してから、日本のお土産が少し足りない!という稀にある状況に陥ったら、JHLに走ることをおすすめします。
本題に戻りますが、今回のアイヌの展示会とパフォーマンスは、北海道の平取町(ビラトリ町)とのコラボレーションで実現していて、この平取町というのは、苫小牧から電車で2時間東に進んだあたりに位置する町でアイヌ集落が多くある地域として有名だそうです。
ダンスの冒頭に、アイヌ語での挨拶がありましたが、日本語とは全く!別の言語。日本の皆さん、おそらく一言も理解できません。
ダンス自体は、800年前から400年ほど前に発祥したものなので、現代のステップなどとは全く違い、かなりシンプルな印象。ニュージーランドのラグビーのハカなんかに近いかなと感じました。
客席は満員。日本人以外の観客も多くいらっしゃいました。
個人的には、アイヌ舞踊の要素を入れつつ、2023年にアダプトしたダンスをイギリスのアーティストやダンサーに踊ってもらうなどの施策をすれば、リーチ出来る層が増えるような気がしましたが、やはりオリジナル・本物を披露するのが、日本としては正解なのかな?
集客やプロモーションの方法には、他にも色々可能性があると感じつつも、事実としてアイヌ民族が日本に存在していた/いる ということを世界に伝え、伝承していっているのは、良い取り組みだと改めて感じたvisitingでした。
展示会の様子
『Ainu Stories: Contemporary Lives by the Saru River』展は、2023年11月16日~2024年4月21日まで開催されています。